

整備士未経験からMINIテクニシャンの道を選んだ理由
Q:整備士未経験からテクニシャンとしての道を選んだキッカケについて教えてください。
A:私は前職介護関係の仕事をしており、そこから現在のテクニシャンに転職しました。
学生時代は介護について学び、人の助けになることで社会に貢献したいという想いから介護関係の仕事に就きました。介護職として充実した日々を過ごしながら、趣味で行っていた自分のクルマの整備も楽しく、これを仕事にしたいなと思う気持ちも大きくなっていました。そんな時、友人のスポーツカーに乗車する機会があり、その気持ちがさらに大きくなっていることに気づきました。「資格を持っていない自分が整備士へ転職するなんて大丈夫なのか」という迷いもありましたが、「知識を身に付け、自分の好きという気持ちを大切にしたい」という自分の想いに素直に向き合い、30代になって、ここで自分のやりたいことにチャレンジしないとこの先テクニシャンになるチャンスはないだろうと決心して、転職活動をスタートしました。
Q:なぜBMW / MINI正規ディーラーを選択しましたか?
A:最初は、国産車メーカー、輸入車ブランドなどこだわりはなく、様々なディーラーに応募しました。中でも、BMW / MINI正規ディーラーでは未経験者をサポートしていただける環境が整えられていたことや、面接時に、私のクルマへの思いやテクニシャンになりたいという強い思いを受け入れてくださったことが決め手となり、この会社に入社しました。

入社後の学びや苦労について
Q:整備士未経験からテクニシャンへ転職されていますが、不安などはありましたか?
A:実は不安よりも、ワクワクする気持ちの方が強かったです。先ほども話した通り、テクニシャンになる前からクルマが好きで、自分で整備することもありました。ただ、やはり独学だったというともあり、整備できる箇所には限りがありました。クルマに触れるうちに、もっと専門的な部品まで扱いたい、好きなことに関わっていきたいという思いが強くなり、介護職からテクニシャンへの転職を決意しました。そのため、不安よりも「どんなことを学べるのか」というワクワクの方が強かったです。
Q:実際に、入社後はどのような学びが得られましたか?
A:入社前に面接でお話はお聞きしていましたが、BMW Groupでは入社して早々にアカデミーでの研修があり、整備に関する知識はもちろん、「お客さまのクルマをお預かりすることとは」といったような基本から学ぶことができました。未経験でも、基本的なことから学べる研修があったので、安心してスタートを切ることができました。また、入社時だけでなく、その後もアカデミーでの研修があり、例えば、MINIから電気自動車がリリースされた際は、整備する知識をつけるため、月に2回参加させていただきました。私が参加したいと手を挙げれば、上司や先輩は後押ししてくださるので、学びたい気持ちを尊重してくれる環境だと思います。学びが多い職場ですが、私は未経験ということもあり、他の人よりも頑張らないとついていけないので、研修前に予習をおこない、研修中に出た不明点は、講師に質問したり資料を見返して解消するようにしています。
Q:入社後はどのようなことに苦労しましたか?
A:入社前から覚悟していたことですが、圧倒的な経験不足を実感しました。研修や業務で学んだことを現場で活かそうと思っていても、知識だけでは解決できないことも多く、苦労しました。整備作業では、パーツの知識はあっても、そのパーツがどこにあるのかなど業務でしか得られないことが多く、検索ツールで部品を検索したり、先輩に聞いたりしながら作業を行っていたため、時間がかかってしまいました。
また、BMW Groupではテクニシャンの資格制度があり、ジュニア・テクニシャンからマイスターまでの5段階の階層がありますが、この資格の試験でも同様に経験不足を実感しました。私はジュニア・テクニシャンから次のレベルのテクニシャンの試験を受けましたが、なかなか合格することができませんでした。この資格試験は知識と技術それぞれでテストがあり、知識では問題なく通過できましたが、現場での実戦経験が不足していたこともあり、技術のテストで落ちてしまうことが度々ありました。経験不足を感じ「自分には向いていないのではないか?」と悩むこともありましたが、上司やアカデミーの講師からの「勉強している姿を見てきたから、あなたなら大丈夫」や「学んでいくしかない、一緒に頑張ろう」というような声をいただき、3回目の試験で合格することができました。
Q:苦労したことをどのように乗り換えましたか?
A:未経験だからこその苦労はたくさんありました。ただ、まずは当たり前のことを実践しました。例えば、1度聞いたことはメモをして覚えることや、通常業務の中でわからないことがあれば、上司や先輩に質問したり、研修時にいただいた資料を確認することで、不明点を解消していました。また、整備作業の中で技術が足りず、失敗することもありました。同じ失敗をしないために先輩からフィードバックをいただきながら、原因を追究し、再発防止に努めました。このように失敗やわからないことを、解消するということを徹底したことで、知識も技術も身に付けて乗り越えることができました。
また、MINIを大切に乗ってくださるお客さまがいるので、大切なクルマに長く乗ってもらえるようサポートしたいという思いが、大きな壁を乗り越える原動力になっています。BMW / MINIではセールス・コンサルタントとテクニシャンで分業化されているため、お客さまからの感謝の声を直接いただく機会は少ないですが、セールス・コンサルタントの方からお客さまの声を間接的に聞く事が多々あります。その中でも、「このクルマだから大切に乗るんだよ」という言葉を耳にしたことがあり、私はこの言葉にすごく影響を受けています。MINIを大切にしている方や特別な思いを持っている方に信頼していただき、クルマをお預かりし、整備させていただけることに歓びを感じていますし、やりがいになっています。このような、やりがいがあるからこそ苦労があっても乗り越えることができました。

今後の展望と一言メッセージ
Q:今後どのようにキャリアアップしていきたいですか?
A:今後はテクニシャンの資格制度で次のレベルの資格を取得していき、対応できる業務を増やしていきたいです。現在取得しているテクニシャンから次のレベルのシニア・テクニシャンの資格を取得できるよう業務や研修でしっかりと知識、技術を身に付けていきたいと考えています。そのために、現場業務でわからないことがあれば先輩や上司に質問し、不明点を解消して次の整備に活かせるようにしていきます。もちろん人に聞くだけでなく、研修でいただいた資料を読み返す、業務の中でメモしたことを繰り返し確認するといった、知識を定着させる行動も怠らず行っていきます。そのためにも、アカデミーでの研修に積極的に参加し、今よりも確実に成長していこうと考えています。
Q:これから転職を考えている方に、テクニシャンとして働く魅力やアドバイスを伝えるとしたら、どんなことを伝えたいですか?
A:テクニシャンとして働く魅力は、日々成長できることだと思います。クルマは日々進化していくので、そのクルマを整備する私たちも日々成長していかなくてはなりません。BMW / MINI正規ディーラーでは挑戦したいという思いがあれば、後押ししてくださる環境があり、その環境が1番の魅力だと思います。また、資格を取得することで成長を実感できることも魅力だと感じています。自身の成長がクルマの整備作業で活かせるとともに、お客さまが安全にご乗車いただけるような環境づくりに貢献できると思います。
アドバイスとしては、学ぶということを楽しむことが大切だと思います。仕事なので、楽しいことだけでなく辛いこともあるかと思います。ただ、学ぶことが自分の成長につながるという考え方や、立ちはだかる壁も、乗り越えた先に成長ややりがいを感じられる方が活躍していけると考えています。なので、私は学ぶことを楽しむという姿勢を持つことを、意識しています。

今回のインタビューを終えて/インタビュー先ディーラーについて
今回はアルスターオートで活躍されているMINIテクニシャンの方に入社したキッカケや入社後の学び、苦労についてインタビューいたしました。
整備士未経験からの入社ということもあり、入社後は辛いこともご経験されたとお話しいただきましたが、お客様のカー・ライフをサポートしたいという思いを強く持たれており、今後も成長していこうという姿勢からはたくさんの学びを得ることができました。
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