2012年入社
技術の高いメカニック
シニア・テクニシャンとして現場を牽引
思いを新たに再就職
整備士だった父から期待されていたこともあり、自分にとってメカニックを目指すことは自然な成り行きでした。専門学校を卒業して国産車のディーラーに就職。しかし、どこか物足りなさを感じていました。やはり一流の整備士を目指すなら、最新の技術と機能が盛り込まれたクルマを扱いたい。そう考えて選んだのが BMW ディーラーだったんです。
それからしばらく BMW のメカニックとしてのキャリアを積んでいたんですが、4 年前に一度職を離れました。持病が悪化した母が入院してしまい、自宅で父と二人になる機会が多くなったんです。本音を話し合えるようになったこともあって、仕事の話をしていたところ、「本当はやりたいことがあったんだろう、これからは好きなことやりなよ」と言ってくれて。実はレゲエで音楽活動をする夢を昔から抱いていたので、本場のジャマイカや、独自のレゲエ文化があるメキシコやベトナムを半年くらい旅したんです。そうしたら、行く先々で BMW が走っている。乗っている人の楽しそうな表情を見たことで、自分の仕事の価値を再認識し、メカニックに戻る決意が固まり、帰国後、面識のあったメカニックの先輩の誘いもあり、当社に再就職しました。
仲間がいるからスキルも上がる
メカニックの仕事はいかにお客様のご要望にお応えする整備ができるかが肝です。ご用命いただく不具合の原因もさまざま。原因が部品の劣化によるものなのか、お客様の取り扱いによるものなのかによって、整備の仕方は異なります。
そこで頼りになるのが、専用の診断機。BMW の検査技術はすばらしく、ネジの曲がりまで検知できるんです。原因をデータに基づいて特定して、整備を進めます。工具も専用のものが用意されており、整備の正確性向上には欠かせません。クルマは人の命に関わるものですから、サービス・マニュアルに従って、一台一台を注意深く仕上げています。
こうしてひたむきに仕事をこなしているうちに私自身のスキルも、ずいぶん上がったように感じます。職場の同僚に恵まれているおかげもありますね。お互いに整備で問題になっていることを相談しあったり、休みの日も集まってマイスター試験の対策をしたりと、皆クルマ好きだから整備の仕事に夢中で、仲がいいんです。クルマ好きには本当にいい職場だと思いますね。